KDP等で無料キャンペーンをする際のヒント
世の中には案外無料で何かを提供していたり、割引してくれるサービスがあります。これらは大きく三つのモデルに分解できるようです。
①抱き合わせモデル
呼び水となる商品を無料もしくは格安にして、収益率の高い商品を結果的に買わせるというパターンです。
例)プリンター
プリンターの機械自体はバカに高いなんてことは少なくなってきましたが、メーカーは機械ではなく消耗品で買わざるを得ないインクで儲けを得ています。
例)無料PC
PC自体を無料にする代わりに、インターネット接続料(しかもちょっと割高)で儲けを出していますね。
普通の小説などで考えると、シリーズものの1巻目のみ無料にして、2巻目以降を有料で買ってもらうというパターンがありますね。この場合続きが読みたい!と思わせる技術が必要ですが。
それから他のもので考えると、例えば、旅行ガイド本を無料で提供して、その本からツアーに申し込めるリンクをはっておいて、「ガイドの旅を実際に体験してみよう!」というような文句でツアーに参加してもらう、とかもあるでしょう。
注意点としては、無料にするものは「え、これが無料!?」と思うものである必要があります。無料だから手を抜いたものに…などとすると上手くいかないそうです。当たり前か。
②スポンサーモデル
売り手側はスポンサーにお金をもらうので、消費者が無料で商品を利用できるパターンです。
例)民放テレビ局
テレビ局はCMという広告枠を販売し、それを買ってもらうことで収益を上げているので、私たちは無料で番組を視聴できます。最近は変わりつつありますけどね。視聴率も相対的に下がってますし。
このような形以外に、消費者の一部がスポンサーになっているというものもあります。
例)お見合いパーティ
男性は高い参加費が必要なのに、女性は格安で良いというパターンのものがあります。パーティ主催者側からすると女性に集まってもらわないと困るので、実は真のお客さんは女性なのです。そのため、男性が事実上のスポンサーとして高い会費を払っており、その代わり女性を多く呼んでいるのですね。
これはKDPの場合、ちょっと難しいですね。企画としてスポンサーをつけるという形はあるでしょうが……。
③割増料金モデル
最初は無料でも、何らかの仕掛けで割増料金を払うようにされているパターンです。
これにはさらに4つの分類があるそうです。
1.時間制限
(1ヶ月目は無料、次月から有料とか)
2.機能制限
(基本は無料、プレミアム版は有料)
3.人数制限
(一定数までは無料、それを超えると有料)
4.顧客制限
(ある顧客群は無料、それ以外は有料)
これもKDPで応用するのはちょっと難しそうです。
というわけでありまして、実質的にKDPなどで実行可能なのは「抱き合わせモデル」しかないのではないか、という気がします。
ただ、抱き合わせるものは必ずしも商品とは限らないと思います。プロモーションという作戦もあるでしょうし。
しかしながら、このようなビジネスモデルは魔法の杖ではありません。商品自体に魅力が無ければどんなに素晴らしいプロモーションをしても成果は出ないでしょう。これらはあくまで「パサー」です。ゴールを決められるかは「ストライカー」である作品の力です。そこは忘れてはいけないのだろうと思います。
<参考文献>
①抱き合わせモデル
呼び水となる商品を無料もしくは格安にして、収益率の高い商品を結果的に買わせるというパターンです。
例)プリンター
プリンターの機械自体はバカに高いなんてことは少なくなってきましたが、メーカーは機械ではなく消耗品で買わざるを得ないインクで儲けを得ています。
例)無料PC
PC自体を無料にする代わりに、インターネット接続料(しかもちょっと割高)で儲けを出していますね。
普通の小説などで考えると、シリーズものの1巻目のみ無料にして、2巻目以降を有料で買ってもらうというパターンがありますね。この場合続きが読みたい!と思わせる技術が必要ですが。
それから他のもので考えると、例えば、旅行ガイド本を無料で提供して、その本からツアーに申し込めるリンクをはっておいて、「ガイドの旅を実際に体験してみよう!」というような文句でツアーに参加してもらう、とかもあるでしょう。
注意点としては、無料にするものは「え、これが無料!?」と思うものである必要があります。無料だから手を抜いたものに…などとすると上手くいかないそうです。当たり前か。
②スポンサーモデル
売り手側はスポンサーにお金をもらうので、消費者が無料で商品を利用できるパターンです。
例)民放テレビ局
テレビ局はCMという広告枠を販売し、それを買ってもらうことで収益を上げているので、私たちは無料で番組を視聴できます。最近は変わりつつありますけどね。視聴率も相対的に下がってますし。
このような形以外に、消費者の一部がスポンサーになっているというものもあります。
例)お見合いパーティ
男性は高い参加費が必要なのに、女性は格安で良いというパターンのものがあります。パーティ主催者側からすると女性に集まってもらわないと困るので、実は真のお客さんは女性なのです。そのため、男性が事実上のスポンサーとして高い会費を払っており、その代わり女性を多く呼んでいるのですね。
これはKDPの場合、ちょっと難しいですね。企画としてスポンサーをつけるという形はあるでしょうが……。
③割増料金モデル
最初は無料でも、何らかの仕掛けで割増料金を払うようにされているパターンです。
これにはさらに4つの分類があるそうです。
1.時間制限
(1ヶ月目は無料、次月から有料とか)
2.機能制限
(基本は無料、プレミアム版は有料)
3.人数制限
(一定数までは無料、それを超えると有料)
4.顧客制限
(ある顧客群は無料、それ以外は有料)
これもKDPで応用するのはちょっと難しそうです。
というわけでありまして、実質的にKDPなどで実行可能なのは「抱き合わせモデル」しかないのではないか、という気がします。
ただ、抱き合わせるものは必ずしも商品とは限らないと思います。プロモーションという作戦もあるでしょうし。
しかしながら、このようなビジネスモデルは魔法の杖ではありません。商品自体に魅力が無ければどんなに素晴らしいプロモーションをしても成果は出ないでしょう。これらはあくまで「パサー」です。ゴールを決められるかは「ストライカー」である作品の力です。そこは忘れてはいけないのだろうと思います。
<参考文献>
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