電子書籍(EPUB)で音源付き歌詞カードをつくろう!~EPUBに音声ファイルを埋め込む方法~
電子書籍を使うと、普通の書籍ではないような表現も行うことができます。今回はそのうち音源付き歌詞カードをつくる方法を紹介します。
なお、今回もベースのEPUBにはでんでんコンバーターを使います。それから、KindleはKDPでは音声及び動画に未対応なため作成することはできませんので悪しからず(出版社からのものにはあるという噂)。
なお、今回もベースのEPUBにはでんでんコンバーターを使います。それから、KindleはKDPでは音声及び動画に未対応なため作成することはできませんので悪しからず(出版社からのものにはあるという噂)。
1.でんでんマークダウンの書き方
まずは普通にタイトルと歌詞を書きましょう。
タイトルはH3タグあたり、歌詞はPタグですが適宜改行してbrタグが入るようにします。
通常はAメロ、Bメロ、サビなど区切りのいいところで空行を入れて段落扱いにするといいと思います。
(と書きましたが、お好きにやってもらってかまいません)
以下のような感じです。(歌詞が1ブロックしかないので2番も繰り返しです)
――――
### ロンドンデリーの歌 ###
Oh Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen, and down the mountain side
The summer's gone, and all the roses falling
'Tis you, 'tis you must go and I must bide.
But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
'Tis I'll be here in sunshine or in shadow
Oh Danny boy, oh Danny boy, I love you so.
(以下略)
=====
――――
(歌詞はパブリックドメインです。「Wikipedia」から引用(2016/5/25)。2曲目がある場合は改ページ(=====)を行ってから続きを同じ要領で書きます)
さて、これで歌詞は完了しました。
次に、音声ファイルを入れたいところですが、でんでんマークダウンに音声を示すaudioタグを入れる機能はありませんので、HTMLタグをそのまま書きます。ちなみに、現状ではMP3以外は入れないほうがいいです。おそらく他のファイルでは動きません。
タイトルと歌詞の間に以下のコードを書きましょう(場所はどこでもいいのですが、ここがおすすめ)。
(ファイル名はあなたの入れたいファイルの名前を入れてください)
――――
<audio src="ファイル名(XXX.mp3)" controls="controls">
<p>ごめんなさい。あなたの使用しているビューワーは音声再生に対応していないようです。</p>
</audio>
――――
srcはファイルの場所です(必須)。controlsはインターフェイスを出すかどうかなので普通は書きます。また、autoplay="autoplay"を入れると自動再生になります。pタグの部分は未対応のリーディングシステム向けです。自分用ならいらないかもしれませんが、公開する場合は入れておきましょう。
まずは普通にタイトルと歌詞を書きましょう。
タイトルはH3タグあたり、歌詞はPタグですが適宜改行してbrタグが入るようにします。
通常はAメロ、Bメロ、サビなど区切りのいいところで空行を入れて段落扱いにするといいと思います。
(と書きましたが、お好きにやってもらってかまいません)
以下のような感じです。(歌詞が1ブロックしかないので2番も繰り返しです)
――――
### ロンドンデリーの歌 ###
Oh Danny boy, the pipes, the pipes are calling
From glen to glen, and down the mountain side
The summer's gone, and all the roses falling
'Tis you, 'tis you must go and I must bide.
But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
'Tis I'll be here in sunshine or in shadow
Oh Danny boy, oh Danny boy, I love you so.
(以下略)
=====
――――
(歌詞はパブリックドメインです。「Wikipedia」から引用(2016/5/25)。2曲目がある場合は改ページ(=====)を行ってから続きを同じ要領で書きます)
さて、これで歌詞は完了しました。
次に、音声ファイルを入れたいところですが、でんでんマークダウンに音声を示すaudioタグを入れる機能はありませんので、HTMLタグをそのまま書きます。ちなみに、現状ではMP3以外は入れないほうがいいです。おそらく他のファイルでは動きません。
タイトルと歌詞の間に以下のコードを書きましょう(場所はどこでもいいのですが、ここがおすすめ)。
(ファイル名はあなたの入れたいファイルの名前を入れてください)
――――
<audio src="ファイル名(XXX.mp3)" controls="controls">
<p>ごめんなさい。あなたの使用しているビューワーは音声再生に対応していないようです。</p>
</audio>
――――
srcはファイルの場所です(必須)。controlsはインターフェイスを出すかどうかなので普通は書きます。また、autoplay="autoplay"を入れると自動再生になります。pタグの部分は未対応のリーディングシステム向けです。自分用ならいらないかもしれませんが、公開する場合は入れておきましょう。
2.でんでんコンバーターにかける
次にでんでんマークダウンに沿ったテキストファイルをコンバーターにかけますが、ここで音声ファイルを選択しないでください。音声ファイルをアップロードしても削除されてしまいます。音声ファイルはあとで入れ込みます。
テキストファイルとカバー画像、こだわりがあればCSSなどをアップロードします。
次にでんでんマークダウンに沿ったテキストファイルをコンバーターにかけますが、ここで音声ファイルを選択しないでください。音声ファイルをアップロードしても削除されてしまいます。音声ファイルはあとで入れ込みます。
テキストファイルとカバー画像、こだわりがあればCSSなどをアップロードします。
3.音声ファイルをぶちこむ
でんでんコンバーターで出来あがったホカホカのEPUBをZIPにして展開します。
音声ファイルはbodymatterなどがあるところと同じフォルダ(同じ階層)に入れます。でんでんコンバーターの場合はOEBPSです(ちなみにaudioタグのsrcで階層も指定すれば必ずしも同じフォルダでなくてもかまいません)。
さらに、content.opfを開きます。そしてmanifestタグの中にitem属性で「音声ファイルもあるんだぜ!」ということを教えてあげるコードを書きます。
――――
<item media-type="audio/mpeg" href="ファイル名(XXX.mp3)" id="_ファイル名(XXX.mp3)" />
――――
複数のファイルがある場合は、すべて教えてあげる必要があります。ここに書いていないファイルがあるのに本文にタグがあると、リーディングシステムとしては準備なしに音声を再生しろと言われて困ってしまうのでエラーになります。
でんでんコンバーターで出来あがったホカホカのEPUBをZIPにして展開します。
音声ファイルはbodymatterなどがあるところと同じフォルダ(同じ階層)に入れます。でんでんコンバーターの場合はOEBPSです(ちなみにaudioタグのsrcで階層も指定すれば必ずしも同じフォルダでなくてもかまいません)。
さらに、content.opfを開きます。そしてmanifestタグの中にitem属性で「音声ファイルもあるんだぜ!」ということを教えてあげるコードを書きます。
――――
<item media-type="audio/mpeg" href="ファイル名(XXX.mp3)" id="_ファイル名(XXX.mp3)" />
――――
複数のファイルがある場合は、すべて教えてあげる必要があります。ここに書いていないファイルがあるのに本文にタグがあると、リーディングシステムとしては準備なしに音声を再生しろと言われて困ってしまうのでエラーになります。
4.再EPUB化
これらの作業を終えたら「ePub Pack」などで再EPUB化しましょう。曲をたくさん入れると重くなってしまうので自分で数は調整してください。
私が確認しているところで、音声が聞けるアプリは
・iBooks
・楽天KOBO(Android)
・Himawari Reader
です。一番おしゃれなのはiBooksでしたね。でもiBooksは次の曲のページにいっても音声が止まらないので、めくりすぎると合奏が始まってしまうことには気をつけましょう(他の2アプリは止まりました)。
この方法を使えば、自分用のアルバムなんかもつくれるかもしれません。通常のミュージックプレイヤーではすぐに見ることはできない歌詞を確認しながら音楽が聴けるというのもいいのではないでしょうか。
また、応用すれば詩などに合わせた音楽を再生してもらうことなども出来るでしょう。
ただし、著作権にはくれぐれもお気を付けください。著作権が切れていないものはあくまで私的利用の範囲で使わないとだめですので、作成しても他人に頒布したりしないようにしましょう。
最後にサンプルをおいておきます(これはパブリックドメインのものを使いましたのでご心配なく)。曲は「ロンドンデリーの歌」と「大きな古時計」です(ただし歌詞は著作権の都合で英語)。
これらの作業を終えたら「ePub Pack」などで再EPUB化しましょう。曲をたくさん入れると重くなってしまうので自分で数は調整してください。
私が確認しているところで、音声が聞けるアプリは
・iBooks
・楽天KOBO(Android)
・Himawari Reader
です。一番おしゃれなのはiBooksでしたね。でもiBooksは次の曲のページにいっても音声が止まらないので、めくりすぎると合奏が始まってしまうことには気をつけましょう(他の2アプリは止まりました)。
この方法を使えば、自分用のアルバムなんかもつくれるかもしれません。通常のミュージックプレイヤーではすぐに見ることはできない歌詞を確認しながら音楽が聴けるというのもいいのではないでしょうか。
また、応用すれば詩などに合わせた音楽を再生してもらうことなども出来るでしょう。
ただし、著作権にはくれぐれもお気を付けください。著作権が切れていないものはあくまで私的利用の範囲で使わないとだめですので、作成しても他人に頒布したりしないようにしましょう。
最後にサンプルをおいておきます(これはパブリックドメインのものを使いましたのでご心配なく)。曲は「ロンドンデリーの歌」と「大きな古時計」です(ただし歌詞は著作権の都合で英語)。
lyrics.epub | |
File Size: | 3269 kb |
File Type: | epub |