何事も早く乗るのが肝心~SNSをビジネスでどう使うか
<日刊幸せへのヒント・2017年8月25日>
今回は、SNSを使ってのファン開拓についての記事が気になったのでピックアップしてみます。
気になった記事は以下の記事です。
気になった記事は以下の記事です。
○この記事のポイントは「早さ」にあり!
記事の概要だけかいつまんで書きますと、河出書房新社がSNSを使うことで「刀剣乱舞」というゲームのファンに日本刀の本を買ってもらい、同様に「ユーリ」(フィギュアスケートのアニメ)でロシア料理の本を、「けものフレンズ」で人文科学書を買ってもらうことができたというものです。
要するに新規の読者を獲得できたのです。
この理由として、記事でも触れられていて、私もそうだなと思うのは「タイミング」、もっと言ってしまえば「早さ」です。
でも、「早さ」って何じゃいという話ですよね。これについて考えてみようと思います。
記事の概要だけかいつまんで書きますと、河出書房新社がSNSを使うことで「刀剣乱舞」というゲームのファンに日本刀の本を買ってもらい、同様に「ユーリ」(フィギュアスケートのアニメ)でロシア料理の本を、「けものフレンズ」で人文科学書を買ってもらうことができたというものです。
要するに新規の読者を獲得できたのです。
この理由として、記事でも触れられていて、私もそうだなと思うのは「タイミング」、もっと言ってしまえば「早さ」です。
でも、「早さ」って何じゃいという話ですよね。これについて考えてみようと思います。
○「道」が出来上がる流れを見よ!
魯迅(ろじん)という中国の作家が書いた「故郷」という作品を知っていますか?
中学で一度はやったことがあるという人が多いと思います。
あ、別に内容に触れるわけじゃないので知らなくても大丈夫ですよ(笑)
この「故郷」の最後にこんな文章があります。
「これこそ地上の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が多くなると初めて道が出来る。」
(魯迅『故郷』井上紅梅訳 青空文庫より(リンク))
魯迅は、道の出来上がりを希望が強くなっていく流れの例えとして使っています。
実は、成功する法則の一つとしても、この「道ができる流れ」を使うことができます。
どういうことか?
今から説明しますね~。
ビジネスにおける最大の問題は「競合」の存在です。どんなに市場規模が小さくても「競合」がいなければ利益を独占できるので実は成功することができます。
しかし、「競合」が増えると当然競争になるので、体力を消耗していきます。こうなると成功が難しくなります。
では、その「競合」がいないのはいつか?
それは、
1.始まり
2.ピークを過ぎたあと(正確にはこれは第二の始まり)
の2つの時点です。
これをイメージしやすいのが「道」なのです。
「道」というのは本来、自然発生的に出来るものです。動物がよくとおる道を「けものみち」と言いますがあれはまさに道の原型です。道は本来通行しやすいところを通りたいがために出来上がるものです。流れで見てみましょう。
まず「あれ、ここ歩きやすいじゃん」と思った人が歩きます。その場所がいい場所だと次の人も「あれ、ここ歩きやすくね?」と思い歩き、そして次の人も……を繰り返して道ができます。人間の場合、さらにこれが進むと道をより歩きやすいように整備しだします。そして人がもっと増えます。人が増えるとお店ができます。お店ができるとまた人が増えます。
最初は「裏道」的な役割で人が少なく歩きやすい場所だったところが、人が増えることで「主要道」になり歩きにくくなります。さらに歩きにくさが加速すれば、別の道が開発されて道がまた閑散となり歩きやすくなります。
(※ここでは舗装とかインフラ的な整備は考えていません。江戸時代ぐらいまでを想像してください)
この「道」のプロセスは、ビジネスで市場規模が拡大していくプロセスとそっくりです。
先ほどの「競合」理論で行けば、「道」が出来上がり始めた時期と「道」が衰退する時期の2つにビジネスチャンス(歩きやすさ)があるというわけなのです。
ここで「早さ」というキーワードがつながってきませんか?
そう!
「道ができ始めた時期」です!
詳しく見てみましょう!
魯迅(ろじん)という中国の作家が書いた「故郷」という作品を知っていますか?
中学で一度はやったことがあるという人が多いと思います。
あ、別に内容に触れるわけじゃないので知らなくても大丈夫ですよ(笑)
この「故郷」の最後にこんな文章があります。
「これこそ地上の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が多くなると初めて道が出来る。」
(魯迅『故郷』井上紅梅訳 青空文庫より(リンク))
魯迅は、道の出来上がりを希望が強くなっていく流れの例えとして使っています。
実は、成功する法則の一つとしても、この「道ができる流れ」を使うことができます。
どういうことか?
今から説明しますね~。
ビジネスにおける最大の問題は「競合」の存在です。どんなに市場規模が小さくても「競合」がいなければ利益を独占できるので実は成功することができます。
しかし、「競合」が増えると当然競争になるので、体力を消耗していきます。こうなると成功が難しくなります。
では、その「競合」がいないのはいつか?
それは、
1.始まり
2.ピークを過ぎたあと(正確にはこれは第二の始まり)
の2つの時点です。
これをイメージしやすいのが「道」なのです。
「道」というのは本来、自然発生的に出来るものです。動物がよくとおる道を「けものみち」と言いますがあれはまさに道の原型です。道は本来通行しやすいところを通りたいがために出来上がるものです。流れで見てみましょう。
まず「あれ、ここ歩きやすいじゃん」と思った人が歩きます。その場所がいい場所だと次の人も「あれ、ここ歩きやすくね?」と思い歩き、そして次の人も……を繰り返して道ができます。人間の場合、さらにこれが進むと道をより歩きやすいように整備しだします。そして人がもっと増えます。人が増えるとお店ができます。お店ができるとまた人が増えます。
最初は「裏道」的な役割で人が少なく歩きやすい場所だったところが、人が増えることで「主要道」になり歩きにくくなります。さらに歩きにくさが加速すれば、別の道が開発されて道がまた閑散となり歩きやすくなります。
(※ここでは舗装とかインフラ的な整備は考えていません。江戸時代ぐらいまでを想像してください)
この「道」のプロセスは、ビジネスで市場規模が拡大していくプロセスとそっくりです。
先ほどの「競合」理論で行けば、「道」が出来上がり始めた時期と「道」が衰退する時期の2つにビジネスチャンス(歩きやすさ)があるというわけなのです。
ここで「早さ」というキーワードがつながってきませんか?
そう!
「道ができ始めた時期」です!
詳しく見てみましょう!
○タイミングとは「早さ」である
記事の話に戻りますと、「新たな層に届けるために大事なこと」として、
「何かが流行ると出版社は“2匹目のどじょう”がいると信じて動くものです。ですが良いタイミングでファンが求めている内容をしっかり届けられないと、思ったような結果が出ないことがある。」
(出典:上述記事)
と語っています。この”2匹目のどじょう”は、簡単に言ってしまえば「主要道」のおこぼれです。人が増えると一つの場所では賄いきれなくなるので、あぶれる人が出てきます。そういう人をすくうと”2匹目のどじょう”になるわけです。
しかし、これは先ほどの理論で行けば、難しいところを狙っていることになります。だから結果が出ないことがあるわけです。
逆に上手くいく条件として挙げられている「良いタイミング」は、実質的には「早さ」のことです。いかに早くその「道」に気づくか。
「とうらぶ」も「けもフレ」も「ユーリ」も、この「早さ」がものを言っています。
流行りに乗じた関連本を出すには、企画からやる必要があるので、少しタイムラグが発生します。しかし、河出書房新社さんの場合は自社がすでに出している既刊を、業界内での流行り"始め"にお客さんに推しているので、タイムラグを最低限に抑えています。こうすることで「歩きやすさ」を確保し、関連本市場での利益をゲットできたわけです(まあさすがに独占は無理でしょうが 笑)。
最後に、これを可能にする大きな武器「SNS」について書いて終わりにしましょう。
記事の話に戻りますと、「新たな層に届けるために大事なこと」として、
「何かが流行ると出版社は“2匹目のどじょう”がいると信じて動くものです。ですが良いタイミングでファンが求めている内容をしっかり届けられないと、思ったような結果が出ないことがある。」
(出典:上述記事)
と語っています。この”2匹目のどじょう”は、簡単に言ってしまえば「主要道」のおこぼれです。人が増えると一つの場所では賄いきれなくなるので、あぶれる人が出てきます。そういう人をすくうと”2匹目のどじょう”になるわけです。
しかし、これは先ほどの理論で行けば、難しいところを狙っていることになります。だから結果が出ないことがあるわけです。
逆に上手くいく条件として挙げられている「良いタイミング」は、実質的には「早さ」のことです。いかに早くその「道」に気づくか。
「とうらぶ」も「けもフレ」も「ユーリ」も、この「早さ」がものを言っています。
流行りに乗じた関連本を出すには、企画からやる必要があるので、少しタイムラグが発生します。しかし、河出書房新社さんの場合は自社がすでに出している既刊を、業界内での流行り"始め"にお客さんに推しているので、タイムラグを最低限に抑えています。こうすることで「歩きやすさ」を確保し、関連本市場での利益をゲットできたわけです(まあさすがに独占は無理でしょうが 笑)。
最後に、これを可能にする大きな武器「SNS」について書いて終わりにしましょう。
○SNSの武器は「レーダー力」と「拡散力」
SNS、主にツイッターの大きな特徴は「流行りを敏感に感じることができる点(レーダー力)」と「圧倒的な拡散力」です。
河出書房新社さんでも記事の現象にはツイッターが主に使われているようです。
ツイッターには色々と使い道があって、「親近感を出す」とか「炎上狙いで知名度を上げる」とかも役割としては存在しています。
でも、ビジネス的に上手く使う場合は「レーダー力」と「拡散力」を主に使うべきではないかと私は思います。健全ですし。
流行り始めを感じて、それに絡めた宣伝をする(宣伝ありきじゃダメですよ。謙虚にもしよかったらおすすめぐらいがいい塩梅です)のがいいと思います。
流行り始めにそれに触れている消費者は仲間が少ないので、自分の好きなものを肯定してくれる言説は「拡散」してくれる傾向にあると思います。
すると、ツイッターは各種SNSで最も拡散力が大きいので、上手くいくと「バズります」。バズると、河出書房新社さんのような相乗効果が生まれると思います。
SNS、主にツイッターの大きな特徴は「流行りを敏感に感じることができる点(レーダー力)」と「圧倒的な拡散力」です。
河出書房新社さんでも記事の現象にはツイッターが主に使われているようです。
ツイッターには色々と使い道があって、「親近感を出す」とか「炎上狙いで知名度を上げる」とかも役割としては存在しています。
でも、ビジネス的に上手く使う場合は「レーダー力」と「拡散力」を主に使うべきではないかと私は思います。健全ですし。
流行り始めを感じて、それに絡めた宣伝をする(宣伝ありきじゃダメですよ。謙虚にもしよかったらおすすめぐらいがいい塩梅です)のがいいと思います。
流行り始めにそれに触れている消費者は仲間が少ないので、自分の好きなものを肯定してくれる言説は「拡散」してくれる傾向にあると思います。
すると、ツイッターは各種SNSで最も拡散力が大きいので、上手くいくと「バズります」。バズると、河出書房新社さんのような相乗効果が生まれると思います。
○外れても気にしない
ただ、流行り始めを狙うわけですから、それが本格的にブワッと流行るかは未知数です。
よって当たりはずれはどうしても出てきます。
でも外れてもコストがかさむというわけでもありませんし、外れは気にしないほうがいいと思います。ここが主要道を狙って外れるときとのダメージの差です。
狙っていればいつかは必ず当たりますから、大丈夫です!
では、今回はこの辺で。
長かったのにお疲れさまでした!
ただ、流行り始めを狙うわけですから、それが本格的にブワッと流行るかは未知数です。
よって当たりはずれはどうしても出てきます。
でも外れてもコストがかさむというわけでもありませんし、外れは気にしないほうがいいと思います。ここが主要道を狙って外れるときとのダメージの差です。
狙っていればいつかは必ず当たりますから、大丈夫です!
では、今回はこの辺で。
長かったのにお疲れさまでした!