行き詰まりを打開する方法
今回のお話のポイント
☆行き詰まり(壁にあたったとき)の対処法として「自分でも越えられそうな壁や壁の隙間を見つけてそちらに迂回する」という方法がある。
☆この方法をとるときのポイントは価値を最大化してシェアすることである。
☆そもそも価値は「(好き)を(得意)でもってシェアする」と言い換えることができる。
☆行き詰まり(壁にあたったとき)の対処法として「自分でも越えられそうな壁や壁の隙間を見つけてそちらに迂回する」という方法がある。
☆この方法をとるときのポイントは価値を最大化してシェアすることである。
☆そもそも価値は「(好き)を(得意)でもってシェアする」と言い換えることができる。
何かに行き詰まってしまうことは誰の身にも起きることですよね。そういうとき、皆さんはどのような対処を考えるでしょうか。
例えば、以下のようなことを考えませんか。
「時が過ぎて事態が好転するのを待つ」
「目の前のことをがむしゃらにこなす」
「すっぱりやめる」
などなど。
これらの方法でも構わないのですが、もう少し楽しく自発的に動ける考え方も加えてみませんか?というのが今回のお話です。
例えば、以下のようなことを考えませんか。
「時が過ぎて事態が好転するのを待つ」
「目の前のことをがむしゃらにこなす」
「すっぱりやめる」
などなど。
これらの方法でも構わないのですが、もう少し楽しく自発的に動ける考え方も加えてみませんか?というのが今回のお話です。
1.壁への対処法3Way
何かの壁にあたったときに、それを乗り越える方法としてはおおよそ3つ考えられると思います。
①壁を乗り越えるトレーニングをする
(壁ありき)
②自分でも越えられそうな低い壁ないし壁の隙間を見つけてそちらへ迂回する
(自分ありき)
③その道を進むことをあきらめる
(神目線)
何かの壁にあたったときに、それを乗り越える方法としてはおおよそ3つ考えられると思います。
①壁を乗り越えるトレーニングをする
(壁ありき)
②自分でも越えられそうな低い壁ないし壁の隙間を見つけてそちらへ迂回する
(自分ありき)
③その道を進むことをあきらめる
(神目線)
①は王道とも言える方法で社会的には好まれる方法ですが、とりあえず大変です。②は今回紹介するような考え方に属します。③は本末転倒な感じもしますが、トータルで考えたときには洗濯と集中の考え方的には是とされることもあるでしょう。
全体的な傾向として、①がかなり求められ、難しいと③を選ぶというケースが比較的多いのではないかというイメージを私は持っています。
仮にビジネスの世界で考えるなら、3つは以下のようになります。
①マーケティングなどで売れる新商品を出す!
(社会、消費者ありき)
②既存商品の価値を高めて売れるようにする!
(自社ありき)
③撤退する
(専門家視点)
このように考えても①か③で対処する例が多いことが想像されるかと思います。
ということは、どうも②の自分あるいは自社ありきで商品について考えるという視点が希薄なのではないかと考えられるわけです。しかし、この②の方法、いわば第三の道が重要なカギを握っていると私はにらんでいます。しかも②の方法は歯をくいしばらなくても済む方法ですから、試してみる価値はあると思います。
では、その②の考え方をもう少し掘り下げてみましょう。
全体的な傾向として、①がかなり求められ、難しいと③を選ぶというケースが比較的多いのではないかというイメージを私は持っています。
仮にビジネスの世界で考えるなら、3つは以下のようになります。
①マーケティングなどで売れる新商品を出す!
(社会、消費者ありき)
②既存商品の価値を高めて売れるようにする!
(自社ありき)
③撤退する
(専門家視点)
このように考えても①か③で対処する例が多いことが想像されるかと思います。
ということは、どうも②の自分あるいは自社ありきで商品について考えるという視点が希薄なのではないかと考えられるわけです。しかし、この②の方法、いわば第三の道が重要なカギを握っていると私はにらんでいます。しかも②の方法は歯をくいしばらなくても済む方法ですから、試してみる価値はあると思います。
では、その②の考え方をもう少し掘り下げてみましょう。
2.価値を最大化してシェアをする
この考え方の最大のポイントは、今持っている手持ち駒の価値を最大化してシェアをするということです。
といっても、そんなに難しく考えなくてもいいですよ。「こうしたらもっと楽しめる(美しい)なあ」というものを採り入れていけばいいだけです。
例えば、私は電車で旅行するという趣味があるのですが、新幹線や飛行機に乗ろうとはあまり思いません。もちろん目的地はあるので早く着けばそれだけできることは増えますが、目的地と家を往復するだけの旅行にあまり価値を見いだせないのです。
では、この「のんびり鉄道旅行」の価値はどこにあるのか。私としては「大人の道草」にあると思っています。小学生のとき、通学路以外の道をこっそり通ったりするとわくわくしませんでしたか? あの感覚が在来線でのんびり行くと味わえるのです。
この価値を最大化し、シェアする一つの手法としては地図付きパンフレットをつくっておくというものが考えられます。まったく知らない場所だとなかなか降りる気が起きないので、興味をひくような場所やトピック(歴史など)をリストアップしたものを乗客に配っておくのです。そうすると乗客は気になったところで降りて、道草を楽しめるというわけです。
もう一つ思い付くのは車掌さんの案内が入るというやつでしょうかね。観光地ではやられていますが、観光地以外でやってはいけないというルールはありません。むしろ何でもないと思っていた場所に好奇心をかき立てられる思わぬ掘り出し物があったら楽しいと思うのですがどうでしょうか。
単体では「遅い」、「疲れる」というネガティブなイメージを持たれがちな在来線ですが、「道草」なんて言われると少しわくわくしてきませんか。そして、その感覚を多くの人にも味わってもらうためにシェアしようと考えると色々アイデアが浮かんでくると思います。このようにして、商品そのものを大きく変えるのではなく、そこに備わっている価値を最大化し、シェアすることで活路を見いだそうというのが自分、自社ありきの考え方なのです。
この考え方の最大のポイントは、今持っている手持ち駒の価値を最大化してシェアをするということです。
といっても、そんなに難しく考えなくてもいいですよ。「こうしたらもっと楽しめる(美しい)なあ」というものを採り入れていけばいいだけです。
例えば、私は電車で旅行するという趣味があるのですが、新幹線や飛行機に乗ろうとはあまり思いません。もちろん目的地はあるので早く着けばそれだけできることは増えますが、目的地と家を往復するだけの旅行にあまり価値を見いだせないのです。
では、この「のんびり鉄道旅行」の価値はどこにあるのか。私としては「大人の道草」にあると思っています。小学生のとき、通学路以外の道をこっそり通ったりするとわくわくしませんでしたか? あの感覚が在来線でのんびり行くと味わえるのです。
この価値を最大化し、シェアする一つの手法としては地図付きパンフレットをつくっておくというものが考えられます。まったく知らない場所だとなかなか降りる気が起きないので、興味をひくような場所やトピック(歴史など)をリストアップしたものを乗客に配っておくのです。そうすると乗客は気になったところで降りて、道草を楽しめるというわけです。
もう一つ思い付くのは車掌さんの案内が入るというやつでしょうかね。観光地ではやられていますが、観光地以外でやってはいけないというルールはありません。むしろ何でもないと思っていた場所に好奇心をかき立てられる思わぬ掘り出し物があったら楽しいと思うのですがどうでしょうか。
単体では「遅い」、「疲れる」というネガティブなイメージを持たれがちな在来線ですが、「道草」なんて言われると少しわくわくしてきませんか。そして、その感覚を多くの人にも味わってもらうためにシェアしようと考えると色々アイデアが浮かんでくると思います。このようにして、商品そのものを大きく変えるのではなく、そこに備わっている価値を最大化し、シェアすることで活路を見いだそうというのが自分、自社ありきの考え方なのです。
ちなみに旭川動物園が復活したカギもこの考え方にあったようです。ただ、伝聞なのでここではこれ以上触れません。
次は価値の見つけかたを考えてみましょう。
次は価値の見つけかたを考えてみましょう。
3.価値の見つけかた
「価値を最大化するったって自分の価値なんて分からん!」と思う方も多いでしょう。私も自分で自分の価値を知るのは難しいなと思います。
それでも比較的容易に分かる方法があります。それは「好き」と「得意」から探るというものです。
(前述の例のような商品の場合には( )内を見てください)
①しなくてもいいのにどうにもやってしまうことはなんですか? そして、それはどうしてやってしまうのですか? 何があなたをそんなにかき立てるのですか?
(他の方法もあるのに、どうしてその商品を使うのか?お客さんがその商品を使うことに気持ちを傾けている要因はなんですか?)
②自分ではなんてことではないのに、他人から評価されたことはなんですか?
(商品としては当たり前なのに、消費者から評価されたことはなんですか?)
<①の答えから>
何度かこのサイトでも取り上げていますが、「好き」はとても可能性を秘めた感情です。それを好きだと感じられる才能をあなたは持っていると言えるからです。好きなことには外的報酬(お金や褒め)がなくても、自然と情熱を傾けられるので、自然とレベルアップしていきます。すると、他人からは価値あることだと認めてもらえるようになるのです。
<②の答えから>
また、自分では何とも思っていないのに、「○○ができてすごいねえ」と言われるのはあなたの得意分野(強み)になります(逆に、ここがダメと言われるところを強みとして使うこともできますが、ここでは省略します)。
この二つの使い方ですが、まず「好き」は内容になります。「好き」を手段にすることもなくはありませんが、難易度が高いのでおすすめしません。そして、「得意」は手段になります。
式にして書けば、価値とは
「(好き)を(得意)でもってシェアできること」
ですね。
「価値を最大化するったって自分の価値なんて分からん!」と思う方も多いでしょう。私も自分で自分の価値を知るのは難しいなと思います。
それでも比較的容易に分かる方法があります。それは「好き」と「得意」から探るというものです。
(前述の例のような商品の場合には( )内を見てください)
①しなくてもいいのにどうにもやってしまうことはなんですか? そして、それはどうしてやってしまうのですか? 何があなたをそんなにかき立てるのですか?
(他の方法もあるのに、どうしてその商品を使うのか?お客さんがその商品を使うことに気持ちを傾けている要因はなんですか?)
②自分ではなんてことではないのに、他人から評価されたことはなんですか?
(商品としては当たり前なのに、消費者から評価されたことはなんですか?)
<①の答えから>
何度かこのサイトでも取り上げていますが、「好き」はとても可能性を秘めた感情です。それを好きだと感じられる才能をあなたは持っていると言えるからです。好きなことには外的報酬(お金や褒め)がなくても、自然と情熱を傾けられるので、自然とレベルアップしていきます。すると、他人からは価値あることだと認めてもらえるようになるのです。
<②の答えから>
また、自分では何とも思っていないのに、「○○ができてすごいねえ」と言われるのはあなたの得意分野(強み)になります(逆に、ここがダメと言われるところを強みとして使うこともできますが、ここでは省略します)。
この二つの使い方ですが、まず「好き」は内容になります。「好き」を手段にすることもなくはありませんが、難易度が高いのでおすすめしません。そして、「得意」は手段になります。
式にして書けば、価値とは
「(好き)を(得意)でもってシェアできること」
ですね。
あなたの「好き」と「得意」はなんでしょうか?
まとめ
まとめると、
☆壁にあたったときの対処法として「自分でも越えられそうな壁や壁の隙間を見つけてそちらに迂回する」という方法がある。
☆この方法をとるときのポイントは価値を最大化してシェアすることである。
☆そもそも価値は「(好き)を(得意)でもってシェアする」と言い換えることができる。
と、なります。
ちなみに、ビジネスの世界では「B to B」や「B to C」といった言葉を使いますね。このtoは方向、矢印という意味なので、「価値は与えるものだ」という言い方がよくされます。
でも、「与える」というとどうにも肩肘はっちゃいますよね。「こんなの与えるに値しないよ……」と自信を持てないこともしばしば。ええ、私のことです。
でも、「与える」ではなく、「シェアする」だとなんか気楽です。Twitterのリツイートみたいなものです。「皆も見てみて、やってみて!」という感覚で自分の価値をシェアしているうちに「それにお金を出すからもっとやって」という声が出てくるのですね。そうすると、あら不思議、一瞬でビジネスになります。
まあ、実際はそんな声が出るまで待てないのである程度見切り発車するわけですが。
とにかく、どうも行き詰まったなあと思ったら、自分と向き合い、自分の価値を認めてあげることで局面を打開するというアプローチをとってみたらいかがでしょうか。
ではでは!
まとめると、
☆壁にあたったときの対処法として「自分でも越えられそうな壁や壁の隙間を見つけてそちらに迂回する」という方法がある。
☆この方法をとるときのポイントは価値を最大化してシェアすることである。
☆そもそも価値は「(好き)を(得意)でもってシェアする」と言い換えることができる。
と、なります。
ちなみに、ビジネスの世界では「B to B」や「B to C」といった言葉を使いますね。このtoは方向、矢印という意味なので、「価値は与えるものだ」という言い方がよくされます。
でも、「与える」というとどうにも肩肘はっちゃいますよね。「こんなの与えるに値しないよ……」と自信を持てないこともしばしば。ええ、私のことです。
でも、「与える」ではなく、「シェアする」だとなんか気楽です。Twitterのリツイートみたいなものです。「皆も見てみて、やってみて!」という感覚で自分の価値をシェアしているうちに「それにお金を出すからもっとやって」という声が出てくるのですね。そうすると、あら不思議、一瞬でビジネスになります。
まあ、実際はそんな声が出るまで待てないのである程度見切り発車するわけですが。
とにかく、どうも行き詰まったなあと思ったら、自分と向き合い、自分の価値を認めてあげることで局面を打開するというアプローチをとってみたらいかがでしょうか。
ではでは!