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堕落論について

堕落論というのは、戦前から戦後にかけて活躍した無頼派の作家、坂口安吾の代表的な評論作品です。
※無頼派をラジオの中で変な人みたいな言い方をしてしまっていますが、正確には既存文学への対抗を意図した作家群のことを言うようです。


この作品では堕落すること、すなわち社会規範からはずれ、自分の欲求を真正面からとらえることが人間のさがであると主張しています。「生きよ堕ちよ」というのが名文句としてよく語られますがこういう意味です。そして、堕落しきることで自らを発見し、自らの手で自らを救わなければならないと訴えます。逆に政治による救済など上っ面でしかないと切り捨てます。


これは戦争の前後で価値観がひっくり返ったことから言っているわけですが、今の私たちはこれを理解できているのでしょうか。もちろん安吾の意見がすべて正しいわけではないでしょうが、社会に無理をして参加することに果たして妥当性はあるのか。自分の出来る範囲で、自分の価値観を守りつつ、自分を救えればいいのではないか。そんな問いかけがこの作品からなされているようです。


安吾がそうだったように、クリエイターというのはだいぶな割合で堕落する素養を持っていると思います。実際に堕落し切る必要はないでしょうが、脳内で堕落し自分を確立していくことでより良い人生が送れるのではないか、そんな風に思うのです。
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