二次元コンテンツまとめ界の新エースゆさアニ管理人「遊佐さん」
【追記(補足)/2016・08・23】
現在、「ゆさアニ」は「にじぽい」というサイトに変わっています。内容としてはおおよそ同じはずです。
なぜこんな書き方かと言えば、最近見てないからです。この記事で書いたように、統一感の無い記事でもまとまって見えていたのは「遊佐さん」というキャラがいたからです。「遊佐さん」は実在しないという話もありますが、個人的にはどっちでも良く、要するに管理人側のキャラがあったがゆえに各コンテンツを読めていた部分があります。
ところが、遊佐さんが執筆から手を引いたことになったため、このおそらく最重要であった部分が欠落しました。誰だか分からない人が記事をよくあげているまとめサイトなら、星の数ほどあります。そことの差別化が消失してしまったわけです。運営コメントも「遊佐さん」が書いていると思っているから私は楽しめていたわけで、匿名の誰だか分からない人のコメントは別に読む動機にならないのです。
私はお金をもらっているわけではないので、面白く読めれば構いませんでした。実際管理人変更に際して何があったのかは分かりませんが、運営主体の顔を見えなくした今回のチョイスは失敗だと思います。
基本的に批判は書かないスタンスですが、自分があげている記事ですので、これでけじめをつけたことにさせてください。もっとも書いた内容は汎用性が出来るだけあるように書いたつもりです。もし、参考になると思っていただけたならありがたいです。
現在、「ゆさアニ」は「にじぽい」というサイトに変わっています。内容としてはおおよそ同じはずです。
なぜこんな書き方かと言えば、最近見てないからです。この記事で書いたように、統一感の無い記事でもまとまって見えていたのは「遊佐さん」というキャラがいたからです。「遊佐さん」は実在しないという話もありますが、個人的にはどっちでも良く、要するに管理人側のキャラがあったがゆえに各コンテンツを読めていた部分があります。
ところが、遊佐さんが執筆から手を引いたことになったため、このおそらく最重要であった部分が欠落しました。誰だか分からない人が記事をよくあげているまとめサイトなら、星の数ほどあります。そことの差別化が消失してしまったわけです。運営コメントも「遊佐さん」が書いていると思っているから私は楽しめていたわけで、匿名の誰だか分からない人のコメントは別に読む動機にならないのです。
私はお金をもらっているわけではないので、面白く読めれば構いませんでした。実際管理人変更に際して何があったのかは分かりませんが、運営主体の顔を見えなくした今回のチョイスは失敗だと思います。
基本的に批判は書かないスタンスですが、自分があげている記事ですので、これでけじめをつけたことにさせてください。もっとも書いた内容は汎用性が出来るだけあるように書いたつもりです。もし、参考になると思っていただけたならありがたいです。
アニメやマンガ、その他それに関連するコンテンツのニュースなどをまとめてくれているサイトを皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
そんな中、私がよく見させていただいているのが、ゆさアニです。
今回は、ゆさアニのどこが面白く、なぜ人気なのかを考えてみようと思います。
(これは管理人の個人的な推察です。ゆさアニや遊佐さんの本意とは違う可能性もありますのでご了承ください)
①セグメンテーションから考える
マーケティングの手法的に、まず考えたいのがセグメンテーションです。二次元関連のコンテンツから考えると、ゆさアニでは以下の分野について掲載されています。
・アニメ
→感想
→情報
→聖地巡礼
・マンガ
→感想(少なめ)
→情報
・声優
・イベントレポート
・恋愛ネタ
・下ネタ
これだけ広範囲の内容を書いているわけなので、一種の情報ハブになっているわけですが、そこまで統一性がばらけることが無くサイトが構成されています。これは何故か。これは後で書きます。
②ターゲティングから考える
ターゲティングについて考えると、特段ニッチなわけではありません。分類ははっきりしませんが、「特定市場の集中化」にあたると思います。
「二次元コンテンツに興味のあるネットユーザー市場」に向けて複数の商品(記事)を配信していると見るべきでしょう。年齢や性別はあまり意識していないのではという気もしますが、やや男性寄りかもしれません。遊佐さんは女性ですが……。
③売り(差別化ポイント)はどこか
4Pで売りについて考えてみようと思います。
・プロダクト(記事)
→私としては、ここが最大の売りではないかと思います。
・プライス
→無料ですね
・プロモーション
→基本的にはTwitterのツイートだけでしょう。ただし工夫も見られます。
・プレイス
→遊佐さんからサイトへ直接記事を入れていますね。
<記事の売り>
最大の差別化は記事の構成ですね。
通常のまとめサイトはある題材について、掲示板のコメントを引用して、みんながどんな反応をしているかを中心に構成しています。
一方、ゆさアニは反応も多少は書いてありますが、メインはどちらかというと遊佐さんのコメントだと思います。私以外の読者でも、コメントを見に来ている人も多いのではないでしょうか。ネタによっては軽いものもありますが、真面目なネタだとなかなか考えさせられるコメントも多く、「なるほど」と思わされます。
自分のコメントを入れ込むという労力が伝わることで、独自色も出て、しかも信頼性が上がっているのですね。プロダクト面ではここが最大の売りでしょう。
<プロモーション>
私が知っている限り、Twitterでしかプロモーションはしていないと思いますが、ここにも工夫が見られます。
遊佐さんのツイート方法は以下3段階です。
STEP1:記事更新ツイート(多くの人がやっていますね)
STEP2:反響ありの記事ツイート(STEP1のツイートが一定の数RTされるとその数を明示して再ツイート)
STEP3:先週の人気記事ツイート
ここでのポイントは宣伝ツイートにも「ストーリー」があることです。STEP1は誰でもやりますが、そのあとが難しいのです。上手く使えていない人は大きく分けると2つのパターンに分かれます。一つはそれ以降は宣伝ツイートしないというもの。もう一つは同じ宣伝ツイートをするというもの。ですがこれらはストーリーが無いので、ツイートしてもあまり効果が期待できません。自分が出来ていないのでブーメランなんですけど……。
STEP2、STEP3ではRT数の明示や「先週の人気記事」と示しています。これでSTEP1では見なかった人が「こんなにRTされているなら面白いのかも」と思ってクリックしてくれる確率が上がります。この「面白いのかも」と思わせる演出がストーリーです。
たいそうなことをしているわけではなく、RT数の明示をしているだけですが、大きな違いになっていると思います。
<プレイス>
プレイスは場所だけではなく流通もさしますが、流通という面で言えば、記事の更新頻度が極めて高いことが特筆すべきポイントです。
アニメの感想などでは画像の編集なども必要なのでそれなりに時間がかかっていると思われますし、加えて自分のコメントも考えるわけですから相当な労力です。にも関わらず、一日10以上の記事を更新しています。これはそう真似出来るものではありません。
これによって、労力による信頼性の上昇、読者側が飽きない、SEO的効果が期待できるわけですね。
これがなされていることで、遊佐さんは本当に心の底から二次元コンテンツが好きなのだということが分かります。逆に言うと、本当に好きなことでなければ、ここまでストイックにものをやるのは無理だということですね。
④ブランディング
最後にブランディングについて。セグメンテーションの部分で、広範な分野の記事を書きながら統一感が損なわれていないように感じるのは何故かとふって、放置しましたがこれが私の考えるその答えです。
遊佐さんは二次元コンテンツが好きな自分を一種相対的に、コンテンツ(キャラクター)としてしたてあげることで、「すんごい二次元コンテンツが好きな人」というブランドをつくっているわけですね。これにより、一般のファンよりも一歩上にいる人という感覚を私たちが持ち、そんな人が書いているサイトなら見たいと思うわけですね。
さらにコンテンツ化を端的に表しているのが「LINEスタンプ」です。遊佐さんは自分で描いたイラストでスタンプを販売しています。そのスタンプが自分をキャラ化したものなのですね。
自分をキャラ化することで、何を書いても「そういう設定のキャラ」が書いたものと認識されます。これがあるために広範な分野の記事を書いても受け入れられるのです。
もっと簡単に言うと、読者は「情報」を見に来ているというよりは、「遊佐さんの書いたもの」を見に来ているのです。実際どうなのかは分かりませんが、ユーザー数の割にPV数が高いのではないかという気がします。一度見に来ると、他の記事もついでに見るという感じです。
情報系サイトは数あれど、情報だけを求めている人以外にも、管理人執筆の記事を見たいと思っている人も来るというのは大きな差別化を果たせていると思います。
まとめ
そんなわけで今回はゆさアニの人気の理由を考えてみました。
まとめると、
①記事の独自性
②記事更新頻度の高さ
③宣伝ツイートの工夫
④キャラ化によるブランディング
の4点が人気の理由ではないかと思います。私たちもそのまま真似しても仕方ないですが、本質的な部分を採りいれることでより良いクリエイティブ活動が出来るようになると思います。
ではでは、今回はここまで!
<リンク>
○ゆさアニ
○遊佐さん(Twitter)
そんな中、私がよく見させていただいているのが、ゆさアニです。
今回は、ゆさアニのどこが面白く、なぜ人気なのかを考えてみようと思います。
(これは管理人の個人的な推察です。ゆさアニや遊佐さんの本意とは違う可能性もありますのでご了承ください)
①セグメンテーションから考える
マーケティングの手法的に、まず考えたいのがセグメンテーションです。二次元関連のコンテンツから考えると、ゆさアニでは以下の分野について掲載されています。
・アニメ
→感想
→情報
→聖地巡礼
・マンガ
→感想(少なめ)
→情報
・声優
・イベントレポート
・恋愛ネタ
・下ネタ
これだけ広範囲の内容を書いているわけなので、一種の情報ハブになっているわけですが、そこまで統一性がばらけることが無くサイトが構成されています。これは何故か。これは後で書きます。
②ターゲティングから考える
ターゲティングについて考えると、特段ニッチなわけではありません。分類ははっきりしませんが、「特定市場の集中化」にあたると思います。
「二次元コンテンツに興味のあるネットユーザー市場」に向けて複数の商品(記事)を配信していると見るべきでしょう。年齢や性別はあまり意識していないのではという気もしますが、やや男性寄りかもしれません。遊佐さんは女性ですが……。
③売り(差別化ポイント)はどこか
4Pで売りについて考えてみようと思います。
・プロダクト(記事)
→私としては、ここが最大の売りではないかと思います。
・プライス
→無料ですね
・プロモーション
→基本的にはTwitterのツイートだけでしょう。ただし工夫も見られます。
・プレイス
→遊佐さんからサイトへ直接記事を入れていますね。
<記事の売り>
最大の差別化は記事の構成ですね。
通常のまとめサイトはある題材について、掲示板のコメントを引用して、みんながどんな反応をしているかを中心に構成しています。
一方、ゆさアニは反応も多少は書いてありますが、メインはどちらかというと遊佐さんのコメントだと思います。私以外の読者でも、コメントを見に来ている人も多いのではないでしょうか。ネタによっては軽いものもありますが、真面目なネタだとなかなか考えさせられるコメントも多く、「なるほど」と思わされます。
自分のコメントを入れ込むという労力が伝わることで、独自色も出て、しかも信頼性が上がっているのですね。プロダクト面ではここが最大の売りでしょう。
<プロモーション>
私が知っている限り、Twitterでしかプロモーションはしていないと思いますが、ここにも工夫が見られます。
遊佐さんのツイート方法は以下3段階です。
STEP1:記事更新ツイート(多くの人がやっていますね)
STEP2:反響ありの記事ツイート(STEP1のツイートが一定の数RTされるとその数を明示して再ツイート)
STEP3:先週の人気記事ツイート
ここでのポイントは宣伝ツイートにも「ストーリー」があることです。STEP1は誰でもやりますが、そのあとが難しいのです。上手く使えていない人は大きく分けると2つのパターンに分かれます。一つはそれ以降は宣伝ツイートしないというもの。もう一つは同じ宣伝ツイートをするというもの。ですがこれらはストーリーが無いので、ツイートしてもあまり効果が期待できません。自分が出来ていないのでブーメランなんですけど……。
STEP2、STEP3ではRT数の明示や「先週の人気記事」と示しています。これでSTEP1では見なかった人が「こんなにRTされているなら面白いのかも」と思ってクリックしてくれる確率が上がります。この「面白いのかも」と思わせる演出がストーリーです。
たいそうなことをしているわけではなく、RT数の明示をしているだけですが、大きな違いになっていると思います。
<プレイス>
プレイスは場所だけではなく流通もさしますが、流通という面で言えば、記事の更新頻度が極めて高いことが特筆すべきポイントです。
アニメの感想などでは画像の編集なども必要なのでそれなりに時間がかかっていると思われますし、加えて自分のコメントも考えるわけですから相当な労力です。にも関わらず、一日10以上の記事を更新しています。これはそう真似出来るものではありません。
これによって、労力による信頼性の上昇、読者側が飽きない、SEO的効果が期待できるわけですね。
これがなされていることで、遊佐さんは本当に心の底から二次元コンテンツが好きなのだということが分かります。逆に言うと、本当に好きなことでなければ、ここまでストイックにものをやるのは無理だということですね。
④ブランディング
最後にブランディングについて。セグメンテーションの部分で、広範な分野の記事を書きながら統一感が損なわれていないように感じるのは何故かとふって、放置しましたがこれが私の考えるその答えです。
遊佐さんは二次元コンテンツが好きな自分を一種相対的に、コンテンツ(キャラクター)としてしたてあげることで、「すんごい二次元コンテンツが好きな人」というブランドをつくっているわけですね。これにより、一般のファンよりも一歩上にいる人という感覚を私たちが持ち、そんな人が書いているサイトなら見たいと思うわけですね。
さらにコンテンツ化を端的に表しているのが「LINEスタンプ」です。遊佐さんは自分で描いたイラストでスタンプを販売しています。そのスタンプが自分をキャラ化したものなのですね。
自分をキャラ化することで、何を書いても「そういう設定のキャラ」が書いたものと認識されます。これがあるために広範な分野の記事を書いても受け入れられるのです。
もっと簡単に言うと、読者は「情報」を見に来ているというよりは、「遊佐さんの書いたもの」を見に来ているのです。実際どうなのかは分かりませんが、ユーザー数の割にPV数が高いのではないかという気がします。一度見に来ると、他の記事もついでに見るという感じです。
情報系サイトは数あれど、情報だけを求めている人以外にも、管理人執筆の記事を見たいと思っている人も来るというのは大きな差別化を果たせていると思います。
まとめ
そんなわけで今回はゆさアニの人気の理由を考えてみました。
まとめると、
①記事の独自性
②記事更新頻度の高さ
③宣伝ツイートの工夫
④キャラ化によるブランディング
の4点が人気の理由ではないかと思います。私たちもそのまま真似しても仕方ないですが、本質的な部分を採りいれることでより良いクリエイティブ活動が出来るようになると思います。
ではでは、今回はここまで!
<リンク>
○ゆさアニ
○遊佐さん(Twitter)